お顔の老化現象について
見た目の「若さ・美しさ」について、アンチエイジングで高齢者が30歳に戻ることは現実的ではないが、”実年齢よりも10歳若く見られたい”という目標なら可能かもしれません。 以下に、お顔の指標の判断材料となる事柄を紹介し、当クリニックでの対処できる施術を紹介させていただきます。
見た目の判断
見た目を決定する因子 | 老化との関係 | |
頭(髪) | 髪色、数、太 | 白毛化、細、数少 |
顔、頸、胸 | きめ、くすみ、しわ、たるみ、乾燥 | |
歯 | 色、並び | 横汚、入歯 |
ひげ | 部位、長さ | 白毛化 |
体毛 | 鼻毛、耳毛、まつ毛、陰毛 | 不要部位:長、白 |
手背、手指、爪 | きめ、たるみ、血管明瞭 | |
足首、ふくらはぎ | メリハリなし |
皮膚のたるみ
若いときは、口角があがり、眼、鼻、唇が中央によっている。
年齢が経つと、口角が下がり始め、眼窩がへこむことによって鼻が高く見えます。
さらに頬骨が出たように見え、口唇周囲にしわが見えます。さらに老化すると、目尻が下がり、額のしわが目立ちます。
お顔の年齢的変化について
一般的には、30代の徴候として、目の周りのしみが発生し、40代の徴候として頬のたるみが起こり、50代の徴候で口元のたるみがあると言われています。
内的老化と外的老化と精神的老化と分けて考える
内的老化(ホルモン変化) | ・体型(骨、脂肪、筋肉) |
・大じわ(脂肪) | |
・毛髪 | |
精神的老化(脳代謝、機能) | ・眼力 |
・表情筋? | |
外的老化(紫外線などの環境) | ・きめ、しわ |
・くすみ |
お顔の加齢変化の過程について
多くの女性の場合、30歳代になり下眼瞼の内側に生じた「くま」を発見したときに、初めて自身の加齢を意識するとされています。
「くま」は眼瞼と頬部の境界線皮膚に生じる 陥凹を表現した俗語で、眼頬溝(nasojugal groove,tear trough depression)を意味しています。
「くま」は眼瞼と頬部の境界線皮膚に生じる 陥凹を表現した俗語で、眼頬溝(nasojugal groove,tear trough depression)を意味しています。
40歳代になると眼頬溝はさらに明瞭になるとともに、ほうれい線と呼ばれる鼻唇溝(nasolabial fold)も目立ってきます。
額の水平じわ(horizontal forehead lines)や眉間の縦じわ(glabellar frown line)、下眼瞼外側のカラスの足跡(crow's feet)などの動的なしわも目立つようになります。
額の水平じわ(horizontal forehead lines)や眉間の縦じわ(glabellar frown line)、下眼瞼外側のカラスの足跡(crow's feet)などの動的なしわも目立つようになります。
50歳代では額の水平じわと眉間の縦じわが固定化し、上眼瞼皮膚はたるみ外側を中心に下垂が目立つようになります(上眼瞼皮膚弛緩症 blepharochalasis)。
鼻唇溝はさらに深くなり、頸部には水平じわ(ネックレスライン necklace lines)が現れます。頬部の脂肪が萎縮して下降し、下顎縁の形が不整になります。
鼻唇溝はさらに深くなり、頸部には水平じわ(ネックレスライン necklace lines)が現れます。頬部の脂肪が萎縮して下降し、下顎縁の形が不整になります。
60歳代では上記のしわが深く長くなり、隣のしわ同士がつながってきます。
上眼瞼は陥凹(sunken eye)し、下眼瞼には円弧状の皮膚のたるみ(袋状眼瞼 baggy eyelid)がはっきりと浮き出てきます。
鼻根部の水平のしわ(horizontal procerus wrinkles)も固定化します。
皮膚は菲簿化し、頸部と側頭部の脂肪が萎縮します。
上眼瞼は陥凹(sunken eye)し、下眼瞼には円弧状の皮膚のたるみ(袋状眼瞼 baggy eyelid)がはっきりと浮き出てきます。
鼻根部の水平のしわ(horizontal procerus wrinkles)も固定化します。
皮膚は菲簿化し、頸部と側頭部の脂肪が萎縮します。
70歳代では、口唇が薄くなり、口唇の縦じわ(perioral wrinkles,mouth frown)が明瞭となり、オトガイ線(mental creass)が目立つようになります。
オトガイ部の「梅干し」じわも出現します(Peau d'Orange chin)。
下口唇外側のマリオネットライン(Marionette line)が明瞭になり、両側の口角が下垂します。
皮膚の下垂により頬部はブルドック様を呈するようになり、下顎縁が下垂(Jowl line)することで顔面の輪郭が卵型から四角形になります。
オトガイ部の「梅干し」じわも出現します(Peau d'Orange chin)。
下口唇外側のマリオネットライン(Marionette line)が明瞭になり、両側の口角が下垂します。
皮膚の下垂により頬部はブルドック様を呈するようになり、下顎縁が下垂(Jowl line)することで顔面の輪郭が卵型から四角形になります。
80歳代では上記変化に加え、皮膚の細かいしわも増加し、皮下脂肪織の萎縮や眼瞼および頬部の下垂も顕著になります。
前頸部では垂直方向の皮膚のたるみ(vertical platysma line, platysma band, turkey gobble neck)が生じ、頸下顎角(cervicomandibular angle)は鈍角になります。
前頸部では垂直方向の皮膚のたるみ(vertical platysma line, platysma band, turkey gobble neck)が生じ、頸下顎角(cervicomandibular angle)は鈍角になります。
加齢に伴い顔面・頸部に生じる代表的なしわ・たるみを下記の図に示します。
歯の老化現象について
歯の並び
加齢とともに、前歯はどんどん前へ突出してきます。つまり、歯並びを良くすることで若々しくなります。
歯ぐきの色、形
加齢とともに歯ぐきの色はくすみ、アーチ状の形態もシャープさがなくなります。 つまり、歯ぐきが血色の良いピンク色をしてシャープにひきしまっていると若々しいお顔にみえます。
また、歯ぐきは全身の健康状態を顕著に表わしますので、健康の指標としてもとても重要です。例えば、煙草を吸う方は血流不全が全身に起こっていますので、歯ぐきの色も黒くくすんでいます。
また、唾液の分泌量の低下によって、歯周病が悪化しますので、歯茎に炎症の強い方は身体全体の分泌機能が低下している可能性があります。
また、歯ぐきは全身の健康状態を顕著に表わしますので、健康の指標としてもとても重要です。例えば、煙草を吸う方は血流不全が全身に起こっていますので、歯ぐきの色も黒くくすんでいます。
また、唾液の分泌量の低下によって、歯周病が悪化しますので、歯茎に炎症の強い方は身体全体の分泌機能が低下している可能性があります。